吹奏楽マガジン バンドパワー 吹奏楽マガジン バンドパワー
吹奏楽マガジン バンドパワー
リレー・エッセイ >> エッセイ・インデックス
第3回 五十嵐 清氏
☆「夢」を実現するために、プラス志向でいきましょう!☆
2000年 月

 Y2K問題は何事もなくクリアし、2000年はBPもネット上で"Band Power"として復活して、Happy! Happy!
 でも、浮かれてばかりではいられません。吹奏楽の世界では2002年問題が間近に迫ってきています。2002年問題?な〜にそれ?Y2K問題対策は、な〜にもしなかった私ですが、このことは真剣に考えています。ぜひ皆さんも一緒に考えてみてください。

 さて、ここから少し硬くなりますが....お許し下さい。
 日本に吹奏楽発祥して130年が経ちました。これまでの吹奏楽活動を発展支えてきたスクールバンドは、技術的にも音楽的にも素晴らしいものがあります。しかし、最近スクールバンドの世界では、子供の減少による編成の小人数化、男子部員の激減、学業との両立問題など、あまり明るい話題がありません。また、2002年に公立学校で実施される完全週休2日制を境に、活動が変化されることも予想されます。(2002年問題)
 また、市民バンドの数は、吹奏楽の世界だけではないのですが、個人個人の価値観の多様化により活動内容も多様化し増加の傾向にあります。数が増えることは嬉しいことですが、それに反比例して各々団体のエネルギーは弱くなってきているようです。つまり「団体数×エネルギー=一定」という法則?が考えられます。独自活動という名目で他の団体とコミュニケーションをとらない団体もあるかと思います。
 そこで、新法則「団体数×エネルギー=無限大」となるような魅力のある吹奏楽活動ができないか?21世紀に求められている吹奏楽は、スクールバンドや市民バンドといった垣根を取り払い、地域で吹奏楽活動を盛り上げていくということではないかという視点から、「魅力ある吹奏楽活動をするにはどうしたら良いか」を考えたいと思います。

☆ 自分たちだけの活動から社会的活動へ

 吹奏楽の活動は、楽器を演奏できる人だけの活動でしょうか?例えば、コンサートでは地域の方が司会、マネージメント、チラシ・プログラムの作成、照明効果などの企画や観客として参加してもらい、ステージで演奏する奏者だけが楽しむのではなく地域を巻き込んだ活動ができるのではないでしょうか。きっと隠れBPファンがあなたの傍にもいると思いますよ。

☆ 吹奏楽におけるインターンシップ

 最近インターンシップという制度が色々な分野で定着してきています。吹奏楽でも、市民バンドや上級学校の協力により合同で練習会や演奏会など「インターンシップ」を行ない、大人の中での演奏を通して子供に社会勉強や音楽の美しさ楽しさを「体験」してもらいたいと思います。きっとテクニックだけでなく音楽性や感性を磨き、豊かな人間性を創れると思います。

☆ 情報ネットを活用したコミュニケーション

 武生東高校の植田先生も書かれていましたが、最近オンラインでの盛りあがりは素晴らしいものがあります。メールや掲示板を利用した指導の悩みや選曲などの相談(私のところにも多くの質問や相談が寄せられています)、CDやコンサートの案内、演奏会の評論、団員のネット会議などなど。しかし、手に入れた情報が有効か?どのように利用していくか?は自分自信が判断しなければなりません。そして、受け取るだけでなく、地域での活動をBPを通じて積極的に発信していきましょう。

 小太郎さんと片岡さんが、BPを復活させたように『情熱を持って諦めなければ「夢」は必ず実現できるもの』と信じ、「魅力ある吹奏楽活動」実現のため、情熱をもってプラス志向でやっていきましょう。
 どうぞ、これからもよろしくお付き合いをお願いします。
 (この原稿は昨年の東京都立社会教育会館「吹奏楽リーダー育成研修」で講演させて頂いた内容を基にしています。次回は3月11日(土)に同会館にて「魅力ある吹奏楽活動(2)」として講演をいたします。)

五十嵐 清


■ PROFILE ■

 

指揮法を神谷一衛氏、ユーフォニアムを山本孝氏に師事する。1983・85年に渡欧し、G.ブラッド氏より指揮法を学ぶとともにヨーロッパ各国の吹奏楽団を視察する。87年に渡米し、アメリカ空軍・海兵隊バンド、ミシガン州立大学バンドを視察する。94年アメリカ吹奏楽指導者協会60周年記念演奏会において指揮者を勤める。
 国内においては、指導者講習会、指揮法講習会、リーダー育成研修会の講師や吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどの審査員を務める。また、東京都立杉並高等学校吹奏楽部音楽監督として全日本高等学校吹奏楽大会、全日本管楽合奏コンテスト全国大会、アンサンブルコンテスト全国大会、コンクール東京大会などに出場している。この他、麹町学園、星美学園、金沢学院大学、東京清和、茅ヶ崎市教育委員会をはじめ、全国の吹奏楽団」 の指導者・指揮者として活躍している。95年には国際協力事業団より、音楽を通して外国人研修員との交流を推進したことに対し表彰される。
 現在、日本吹奏楽指導者協会常任理事、(社)全日本吹奏楽連盟東京支部理事、日本管打・吹奏楽会会員、世界吹奏楽指導者協会(WASBE)メンバー、(社)日本音響学会会員。

>> ニュースインデックスページに戻る
吹奏楽マガジン バンドパワー
吹奏楽マガジン バンドパワー
jasrac番号 吹奏楽マガジン バンドパワー