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【コラム】

富樫鉄火のグル新
第45回 日大三高

ツィッターほど短くもなく、ブログほど個人的でもない、
同じような話題をグルグルめぐるけど、基本は最新の話題。グル新。

(週2〜3回更新しています。バックナンバーは最下段「目次ページへ」からお入り下さい)

 春の高校野球で、延長熱戦の末に敗れた「日大三高」だが、野球部のマネージャーが、創部以来、初の「女子」だったことが新聞で話題になっていた。

 実は、もうひとつ、同校には「初の女性」の歴史がある。

 同校吹奏楽部は、「初めて甲子園で吹奏楽部を指揮した女性」を生んでいるのだ。

 それは昭和27年のこと。日大三高が夏の甲子園に出場した際、応援席で吹奏楽部を指揮したのが、女性顧問・若林文先生だったのだ。

 よほど「女性指揮者」が珍しかったらしく、当時の朝日新聞に写真入りで紹介されている。いま見ても実に見事な指揮姿だが、後年、若林先生の回想によれば、

「周囲がガヤガヤしてきましてね。なんだと思ったら、先生、新聞記者が来てるっていうんですよ」

「名前を聞かれたり、どうして来たんだとか、いろいろ聞かれました。その上、梅田の阪神かなにかの大きなデパートに等身大の写真が出たらしいんです」

「(甲子園での女性指揮者は)わたしがはじめてといわれてます」

 とのことだ(全日本吹奏楽連盟会報「すいそうがく」第27号=1988年11月発行、「てい談 復興! そして発展へ」より)。

 昨今では女性指揮者など珍しくないが、日大三高の吹奏楽部は、その先駆けだったのだ。

富樫鉄火(吹奏楽大好きの音楽ライター)

(2010.04.07)


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