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【コラム】

富樫鉄火のグル新
第14回 カーテン・アップ

ツィッターほど短くもなく、ブログほど個人的でもない、
同じような話題をグルグルめぐるけど、基本は最新の話題。グル新。



 いまやアンコンたけなわで、ほとんどの地区が支部大会に突入していると思う。私も、関東近県の予選や支部大会には可能な限り行っているのだが、いつも気になるのが、朝、演奏開始まで、舞台上の「幕」が下りている会場があることだ。

 下りていた幕を、開会式や審査員紹介が終わってから上げると、舞台上から冷たい空気がサーッと客席に流れ込んでくる。それほど舞台上は冷え切っているのだ。特に1階前方に座っていると、ハッキリわかる。先日、ある会場では、ブルブルッと寒気を感じるほどの冷気が流れ込んできた。

 舞台のすぐ裏が搬入口になっているような会場(多くが、そうだと思う)だと、それは、明らかに「外気」であることもわかる。客席の「暖気」と舞台上の「外気」が混ざり合って一体となるのに、しばらく時間がかかる。

 つまり、朝早い出番の団体は、会場によっては「外気」の中で演奏するようなものなのだ。アンコンは冬のイベントだから、地方によっては、「外気」の冷たさは尋常ではない。

 そうなると、管楽器のピッチや膜質打楽器の調整に、朝早い団体ほど、不利を被ることになりはしないか。

 これはコンクールでも同様で、すべての会場で、朝の開始前から幕を上げきって、少しでも客席と舞台上の空気が混ざり合っているようにしてあげたほうがいいのではないか。アンコンはエンタテインメントではなく「審査」なのだから、「カーテン・アップ!」(開幕!)の演出は必要ないと思う。

富樫鉄火(吹奏楽大好きの音楽ライター)

(2010.01.27)


※本稿の著作権は富樫鉄火が、出版権はバンドパワーが独占しています。両者の許諾なく、出典元表記のない引用や、引用の範囲を超えた複写、コピー&ペーストを固く禁止します。
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