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【コラム】

富樫鉄火のグル新
第1回 紅白雑感

ツィッターほど短くもなく、ブログほど個人的でもない、
同じような話題をグルグルめぐるけど、基本は最新の話題。グル新。



 2009年大晦日の紅白歌合戦。
 スーザン・ボイル程度の歌声に感動している人は、オペラを知らないのだと思う。声と容姿のギャップが面白いというなら、ビルギット・ニルソンやモンセラ・カバリエ、ジェシー・ノーマンのほうがスゴイ。イギリスには、ディレッタント(アマチュア好事家)を愉しむ習慣がある。ホフヌング音楽祭しかり、ブラス・バンド人気しかり。彼女の人気はその延長線上にあるんじゃないか。

 マイケル・ジャクソンは、いつから、あんな「聖人」になったのか。彼は、過度の整形手術や白人願望、少年愛好癖で、半ば反社会的存在だったんじゃなかったのか。NHKが最も嫌うタイプじゃないのか。そもそも、あの日の紅白で、キムタクより氷川きよしのほうがマイケル的だったと感じたのは私だけだろうか。

 いきものがかりもアンジェラ・アキも、自作のNHK学校音楽コンクール課題曲を歌ったが、吹奏楽コンクール課題曲もがんばってほしい。吉田美和(ドリカム)やレミオロメンあたりにマーチ・メロディを書いてもらい、清水大輔や福田洋介が吹奏楽編曲して課題曲にし、大晦日にNHKホールで、歌詞付きで大合同合奏するとか、やってほしい。

 布施明が、若手に枠を譲るため、今年で紅白を卒業するとか公言したそうだが、これ、歌手として芸能人として、あるまじき言葉じゃないのか。しがみついてでも紅白に出続けてこそ「国民歌手」じゃないのか。だいたい、そんなこと言ってたら、北島三郎や五木ひろし、和田アキ子なんて、どうすりゃいいのか。

 久石譲作曲の紅白テーマ曲《歌の力》は、きれいな曲だったが、あんな難しい曲、そう簡単に歌えるとは思えない。現に、出場歌手たち、フラフラになっていた。どこか《城ヶ島の雨》と《冬の星座》と《ボレロ》を合体させたような曲だった。

 審査員の白鵬と森光子は、眼前で見せられたものを理解できていたのか、気になって仕方がない(それぞれ、別の意味で)。

富樫鉄火(吹奏楽大好きの音楽ライター)

(2010.01.04)

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