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東京都吹奏楽コンクール・高校の部

日時:2007年9月17日(祝・月)
会場:東京・普門館
レポート:ブリュンヒルデちなみ(BP特派員)

とってもヴァラエティに富んだ内容でした!

 たてつづけの登場でごめんなさい。そろそろおなじみ(?)、元吹奏楽部員のミーハーおばさん、ブリュンヒルデちなみです。

 東京予選の高校の部、東京都大会の大学・職場・一般の部と見てきて、いよいよ全国大会(普門館)行きをかけた、高校の部・東京都大会へ行ってきました。なかなか面白かったので、またまたレポートしちゃいます。ただし、相変わらずのミーハー・レポートで、音楽的な話はあまり出てきませんから、お許しくださいね。

 東京都大会は、中学の部と、高校の部が、全国大会と同じ普門館で開催されます(小学校の部も、同じ日に開催されています。私は、仕事の関係で、午前中の高校の部しか聴けませんでした)。

 つまり、東京の中学・高校は、全国大会以前に、普門館のステージを経験できるわけ。でもやはり、同じ会場とはいえ、全国大会と、支部大会にあたる東京都大会とでは、ステージ上も客席も、緊張の度合いが違うわね。

 朝9時からのスタートで、早めに行かなくちゃと思って、8時20分くらいには会場に着いたんだけど、もう長蛇の列なのよ。一瞬、全国大会かと思うくらいの混雑でびっくりしたわ。

 高校の部は、予選を勝ち抜いてきた12団体が演奏し、そこから2団体が全国大会へ行けるのね。結果は、すでに「TBT'S HOME PAGE」http://www3.plala.or.jp/tbtknic/home.htm などにも出ている通り、「代表金」を獲得したのは、都立片倉高校と、東海大高輪台高校。どちらも今年で3出達成だそうよ。すごいわねえ。いったい、どういう練習すると、激戦区の東京から、3年連続で全国大会に行けるのかしら(でも、昔は「5出5金」制度だった時代があって、6年目に特別招待演奏で出演したりする団体もあったのよ)。

 もうこの日は、誰が聴いても、まず東海大高輪台は「代表金」間違いなしだったわね。もう、課題曲の最初の一音を聴いただけで、全然違うのよ。あの、音の響きにくい普門館の大ホールに、しっかりと大きな音で、しかもきれいに響くんだから。私みたいな素人が聴いたってすぐに分かるほど見事な音だったわ。

 自由曲は≪ダフニスとクロエ≫第2組曲。しかし……相変わらず、この曲、人気あんのねえ。昔、私がまだ若い頃、コンクール名演集みたいなLPがあって、そこに、出雲第一中学の、この曲の録音が入っていて、もう、擦り切れるほど聴いた記憶があるわ。それほど名演だったんだけど、あれ以来、ブームが静まることなく、いまでも演奏されるんだもんねえ。

 もちろん、東海大高輪台も素晴らしい演奏。力強さとゆったりした美しさがちゃんと同居している感じだったわ。

 都立片倉は、三善晃≪交響三章≫第3楽章という、難しいクラシック・オーケストラ曲の吹奏楽版を演奏してた。ここも、がっちりした名演。

 私個人としては真島俊夫さんの≪三つのジャポニスム≫を演奏した駒澤大学高校もうまいなあ、と思ったんだけど。

 そういえば、今回、真島さんの曲をとりあげた団体が3つもあったけど、どれも「代表金」にまで届かなかったのは残念でした。≪三つのジャポニスム≫も≪鳳凰が舞う≫も、とにかくいい曲なんだけど、ミスしちゃうとすごく目立つ部分が多い曲なのよね。だから、取り上げる以上、かなりの覚悟がいると思う。

 複数が取り上げたといえば、今年の東京都大会では、2つの団体が、「課題曲」も「自由曲」も同じ曲で挑むという、ちょっと珍しい現象があったのよ。しかも2曲とも、同じ人の作・編曲なの。

 それは、課題曲W≪マーチ「ブルースカイ」≫と、自由曲≪交響詩「凱旋の詩」(祝典ポエム)第3番≫(ハチャトゥリアン作曲)。この課題曲の作曲者と、自由曲の編曲者が、同じ高木登古さんなの。

 課題曲と自由曲を同じ人の作品で揃えることって、時々あるみたいだけど、それを2団体が同時に……っていうのは、珍しいんじゃないかしらね。その2団体とは、東海大学菅生高校と、関東第一高校。偶然なのかしら。それとも高木さんか、誰か専門家のアドバイスでもあったのかしら。

 何となく……なんだけど、この≪凱旋の詩≫って、課題曲≪ブルースカイ≫と、どっか共通した雰囲気があるような感じがしたわ。もしかしたら、≪ブルースカイ≫のルーツって、この≪凱旋の詩≫なのかしら。

 ハチャトゥリアンといえば、都立杉並高校も取り上げていて、こちらは≪交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」≫っていうのよ。一瞬、これも同じ曲かと思ったけど、別でした。しかし、ややこしいわね〜。私みたいなオバサンには、区別つきにくいタイトルよ〜。

 あと、都立小山台高校が演奏した、相馬孝洋≪ゲルニカに残された光の端へ≫という曲も、なんともスゴイ曲で驚いちゃったわよ〜。「ゲルニカ」って、昔、美術の教科書に出てたピカソの絵で有名な、町の名前でしょう。確か、戦時中、ものすごい爆撃を受けたのよね。おそらくこの曲も、その悲劇を描いたんだと思うけど、ああいうのを「現代音楽」っていうのかしらね。ムチを4人が叩いたり、ティンパニを手で叩いたり。コーラスも出てくるし。ソプラノ・サクソフォーンのソロなんか、一瞬、前衛ジャズを思い出しちゃった。でもとても感動的な音楽で、ほんとうによくやったと思うわ……。私、不勉強で知らなかったんだけど、BP編集部によれば、この相馬孝洋さんていう作曲家は都立小山台高校のOBで、いま注目の若手作曲家みたいよ。

 というわけで、東京代表の自由曲は、2曲ともクラシック編曲が代表になったわけで、私なんか、もっとオリジナル曲を聴きたいなあと思うんだけど、これも世の趨勢なのかしらね。でも、たいへんヴァラエティに富んだ東京都大会・高校の部だったわ。都立片倉と東海大高輪台の皆さん、全国大会、頑張って下さいね!


(またもオバサンのぼやき)

 この日は、午前中が高校の部で、午後は、最初に小学校の部があって、そのあとが中学校の部。

 お昼が近くなってくると、次第に、客席には中学生たちの姿が増えてくる。で、またも始まるのが「席取り」なのよ。

 どうでもいいけど、席がないからって、座っている私たちの真横で、立ったまま聴くのはやめてよ。だいたい、よく探せば、空席なんか、いくらでもあるじゃないのよ。だけど、5〜6人で来て、一緒に座ろうなんて、それは無理よ。一緒でなきゃ死ぬわけでもないでしょう。とにかく演奏が始まる前に、急いで、空いてる席に座りなさいよ。

 そうよ、あんたよ、あんた。中学生の女子。すぐ横に座っていたオバサンに「立って聴くのはだめよ」って、怒られたでしょう。あれ、私よ。そうしたら、あんた、プイって顔つきで、友人を引っ張って、今度は向こう側の端で立ってたでしょう。演奏始まってたんだよ。はっきりいって、真横で立ったままザワザワされたんじゃ、演奏に集中できないのよ。

 コンクールは、コンサートとは違うのよ。「審査」される、いわば「試合」なのよ。そのことをもう一度考えて、みんなマナーを守って聴きましょうよ。オバサンのぼやきでした。

(2007.09.19)

【コンクール情報はこちらをチェック】

2007年度コンクール情報&結果(TBT's HP)
出た出たデータ吹奏楽コンクール編(W.T.宮城)



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