吹奏楽マガジン バンドパワー 吹奏楽マガジン バンドパワー
広告について >>詳細
吹奏楽マガジン バンドパワー
コンクール関連
レポート >> レポートインデックス

第57回関西吹奏楽コンクール(高校Aの部)

日時:2007年8月26日(日)
会場:京都・京都会館第1ホール
レポート:ミさん(BP特派員)

代表は3校ともに素晴らしく、比べられないほどの実力でした!

 超激戦区と言われる関西大会。昨年、御三家と言われる淀川工科・天理・洛南の顧問が変わったせいか、代表校が変わりつつある注目の支部です。
 今年はどんな演奏を聴かせてくれるのか?・・・期待以上の名演にめぐり合えました。 その中でも特に印象に残った団体をレポートします。

 まずは銀賞ながら素晴らしいブラス・セクションが印象的だった京都文教高等学校。曲はシュワルツの「ドラゴン・ファイト」。ホルンセクションのテクニックに驚きました。

 続いてバーンズの「交響曲第3番」を演奏した兵庫高等学校。課題曲3では打楽器を抑え消極的な演奏をする団体が多い中、積極的に管楽器とのアンサンブルを楽しんでいるように思えました(特にバスドラムのセンスは抜群!)。自由曲ではホルンが素晴らしいソロを聴かせてくれました。ホルンのソロに関しては何度か耳にしているのですが、この団体はバリトン・サックスのカデンツを含む演奏でした。チェロを思わせるような音色は特筆に値します。これからが期待できるバンドでした。

 午前の部で特に素晴らしかったのは今年、創部3年目となる大阪桐蔭高等学校。昨年は大編成の部初参加で見事、全国大会へ出場しました。今年はどんな演奏をするのか大変興味がありました。
 まず舞台を見ると楽器編成にびっくり・・!なんと、コントラバス4本。他にもファゴット3本。ハープ2台。特殊楽器も使用していました。課題曲3では低音楽器が安定したテンポ感でアンサンブルの核となっていました。
 チューバ、コントラバスが上手で大変豊かなサウンドを聴かせてくれました。トリオの木管低音とコントラバスのソリは編成を効果的に活用した響きでした。
 自由曲はドビュッシーの「海」。大変繊細な表現を要求される作品ですが、これもまた素晴らしい。冒頭では4本のコントラバスをはじめとする低音楽器の雄大な主題で雰囲気をガラリとチェンジ。フルート、オーボエのソロも良い音。トランペットの技術面での不安定さが惜しまれました。色彩の表出も巧みでドビュッシーの持つ和音の質感をうまく表現していました。コントラバスの奏法に裏ワザを多々感じました。4本編成といういいものが見れました。長生きしてよかったです・・・。

 午前の部、最後は四條畷学園高等学校。曲は真島俊夫の「3つのジャポニスム」。舞台上手におかれたねぶた太鼓がバンドのボルテージを盛り上げていました。
 ソプラノサックスやフルートのソロもよかったですし、打楽器パートも高度な技術をもっていると見ました。ただ気になったのが課題曲で譜面どおり演奏していない箇所があったところ。

 午後は豪華なプログラムです。天理、洛南、明石南、淀川工科、明浄学院。どれも全国大会出場経験のあるバンドで結果が気になるところです。

 洛南高等学校の演奏ですが、音程・リズム面で気になる部分がいくらかありました。コンクールの性質上、このバンドが基礎的な面で減点の対照となったのは残念です。結果は銀賞。来年は復活なるか!?

 天理高校はサックス・パートをはじめとした個人技量の高さにびっくり。ただ指揮者を中心とした、全体のまとまりに欠けたのが残念。

 明石南高校の安定した課題曲3は大変素晴らしかったのですが、この曲の聴かせどころの木管低音とコントラバスのソリと木管五重奏の部分でアンサンブルが乱れたのが気になりました。

 明浄学院高校は金管の音圧がすごい! 自由曲では木管のグリッサンド奏法などおもしろい仕掛けがたくさんあり、おもしろく聴かせていただきました。全体のアンサンブルも大変素晴らしく、最後まで集中力が途切れないことにびっくりしました。

 淀川工科高校の演奏はまだ完成途中といった様子(それでもうまいのです)。マーチは音程が乱れてしまいましたが。淀工らしい過不足のない素直なマーチは会場の聴衆を魅了しました。
 自由曲はラヴェルの「ダフニスとクロエ」。フルートの小鳥のさえずりは効果的ですね。全体を通してはエス・クラリネットをはじめとする ソロの表現力の向上が求められます。

 代表に選ばれたのは大阪桐蔭高校、明浄学院高校、淀川工科高校。なんと大阪が独占するという結果となりました。3校とも素晴らしく比べられないほどの実力がありました。全国での好演を期待します。素晴らしい演奏をありがとう。

(2007.09.14)

【コンクール情報はこちらをチェック】

2007年度コンクール情報&結果(TBT's HP)
出た出たデータ吹奏楽コンクール編(W.T.宮城)



■コンクールのレポート、募集中!

「こんなステキな演奏に出会えた」「このバンドのこんなところがすばらしかった」などなど、コンクールを聴きに行って(または出演して)感じたアナタの素直な感想を聞かせてください。皆さんからの投稿、お待ちしています。

【メール送り先】kotaro@band-p.co.jp

>> レポートインデックスページに戻る
注目の本
吹奏楽マガジン バンドパワー
 
 
jasrac番号 吹奏楽マガジン バンドパワー