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東京都高等学校吹奏楽コンクール(東京予選)

日時:2007年8月10日(金)〜14日(火)
会場:東京・府中の森芸術劇場
レポート:ブリュンヒルデちなみ(BP特派員)

コンクール、東京予選行ってきました!

  みなさん、こんにちわ。お久しぶり、元吹奏楽部員のブリュンヒルデちなみです。

 覚えてますか? 昨年、コンクール全国大会の、高校の部、職場・一般の部のレポートを書かせていただいたミーハーおばさんです。

 実は、昨年のレポートがちょっとばかり好評だったみたいで、小太郎編集長から「今年は、全国大会の前に、イチバン最初の地区予選に行ってきてくんない?」との指令が届きました。

 そういえば、コンクールって、つい全国大会ばかりがクローズアップされるけど、実は都道府県大会、もしくは、その前の地区予選から始まるものなのよね。それだって立派なコンクールじゃないの。

 私も若かりし現役時代は、地区予選に出たもんだけど(もちろん、それより上は行けず……)、ずいぶん行ってない。たまには、スタート地点を見るのもいいかなあ……と思って、久しぶりに東京予選に行ってきました。今回は、そのレポートをお届けしちゃいます。

■総計259校の参加!

 まず、東京のコンクールについてのシステムをご紹介しますね。他の道府県とは、違った面もあると思うので。

 ちなみに、私が見に行ったのは「高校の部」なので、以下、すべて「高校の部」に限ったレポートです。

 普通、コンクールは、(地区大会→)都道府県大会→支部大会→全国大会という流れですよね。最初の「地区大会」は、あるエリアもあれば、ないエリアもあるみたい。たぶん、広いエリア(たとえば北海道)とか、あまりにたくさんの団体があるエリアは、最初に「地区大会」があるんじゃないかしら。

 東京の場合は、この「地区大会」にあたる、通称「東京予選」から始まります。で、ここから12校が「代表金」に選ばれて、次の「都道府県大会+支部大会」にあたる「東京都大会」に進みます。さらにここから2校が「代表金」となって、「全国大会」の普門館へ進むわけ。

 今回見てきた「東京予選」は、5日間かけて開催されます。1日20数校の出場で、計87校の参加でした。

 ちなみに、これはA組のこと。つまり、参加人数「50人以内」(指揮者除く)で、課題曲+自由曲を演奏し、勝ち抜ければ普門館へ進める組です。普通「吹奏楽コンクール」というと、この組のことをイメージするはずだわよ。

 これに対し、東京では、同時にB組、C組も開催されます。自由曲だけを演奏し、B組は35名以内、C組は20名以内。いわゆる「中小編成」だわね。B組で「代表金」になると、東日本学校吹奏楽大会に進めるけど、普門館での全日本吹奏楽コンクール(全国大会)には行けません。

 今回はB組119校、C組53校の出場がありました。

 ということは、A・B・C組全部あわせて259校! 東京の連盟に加盟している高校は274校だそうなので、もう、ほとんどが参加しているようなもんね(ただし、1校で複数の組に参加する学校もあり)。

■いまやB組もプラチナ・チケット!

 会場は、府中にある「府中の森芸術劇場」。2000人収容の「どりーむホール」、500人収容の「ウィーンホール」などいくつかのホールがあるので、こんなにたくさんの組のコンクールが同時に開催できるわけよ。私も現役時代の最後の頃は、ここでコンクールのほか、バンドフェスティバルなど、何回も演奏したことあるの。とってもいいホールよ。

 実は私、今回、中編成のB組も覗いてみたかったのよ。なぜならB組って「吹奏楽懐メロ大会」の趣きがあるから。今回も、プログラムを見たら≪大草原の歌≫≪アルヴァマー序曲≫≪マジェスティア≫≪シンフォニア・ノビリッシマ≫……いまでは、コンサートでもなかなか聴けないような古典的名曲が、バシバシ演奏されてんのよ。懐かしいじゃないの。

 ところがB組には入れなかったのよ。実は、小太郎さんからも聞いてたんだけど、この数年、B組会場(500人収容のウィーンホール)って、超混雑でパニック状態らしいのね。1日30校前後が、7分間の制限時間で入れ替わり立ち代わり出場するもんだから、その学校関係者や保護者、そして演奏を終えた生徒たちで、とんでもない混雑ぶりで、いつまでたっても客席がざわついて演奏が始められないほどらしいのよ。

 そこで今年からB組は、「前売り」のみ。しかも「午前」「午後前半」「午後後半」の3ブロックに分けた前売りのみで、当日券なし。気軽に当日券を求めて行った私なんか、とうてい入れないわけよ。全国大会がプラチナチケットで入手困難なのは有名な話だけど、まさか東京予選のB組までがそうなっているとは夢にも思わなかったわ。

 でも、A組の方は、さすがに2000人収容のホールだけあって、当日券もあって、入ることができたってわけ。

■真島作品、大人気

 さて、計5日間(8月10日〜14日)のうち、A組が開催されるのは、11日(土)〜14日(火)の4日間。さすがに私も仕事があるから毎日は行けない。そこで、2日目の12日(日)のA組に行ってきました。

 結果は、バンドパワーからもリンクされている「TBT'S HOME PAGE」内の東京都大会の頁(http://www3.plala.or.jp/tbtknic/winds/concour/2007/2007.htm)を見れば分るけれど、私が行った2日目からは、潤徳女子高(ディオニソスの祭り)、創価高(三つのジャポニスム)、江戸川女子高(鳳凰が舞う)の三校が代表金を獲得。自慢じゃないけど、私が聴きながら、プログラムに◎を付けた3つの団体が、その通り、代表金になっていたわけ。まあ、それほど実力がハッキリしていたというわけね。これが、支部大会や全国大会になると、それなりの実力派バンドが揃うから、私みたいな素人が聴くと「どこもうまいじゃんよ〜。差なんか、分らない」と言いたくなるけど、さすがに地区予選だと、そうはいかないのよ。代表金の団体は、明らかに、他の団体とは、響きもまとまりも違うのよ。やっぱ音楽的にしっかりした「名曲」を、「キチンと演奏」した団体が強いってことよね。

 ちなみに、この日の代表金3校のうち、2校が真島俊夫さんの曲(三つのジャポニスム、鳳凰が舞う)。ほかには、4日目にも駒澤大学高校が≪三つのジャポニスム≫を演奏して代表金になっていて、今回の東京予選で真島作品に挑んだ3団体は、全部、都大会にコマを進めたっていうわけね。真島さんて、人気あるのね〜。

 しかし、江戸川女子高が演奏していた≪鳳凰が舞う≫って、私が昨年レポートした、全国大会一般の部で、川口市アンサンブルリベルテが演奏していた曲。しかも、昨年リベルテが初演したばかりの新作なのよ。曲調は、有名な≪三つのジャポニスム≫をさらに拡大したような内容なんだけど、それを、早くも高校生が、しかも女子高生が演奏するなんて、ホント、日本の高校吹奏楽部って、すごいのねえ……。ちなみに江戸川女子高って、同系列の江戸川女子中も、中学の部で都大会進出を決めてるみたいよ。

■じっと聴けないの?

 でも、全部終わって結果を見て感じたんだけど、東京予選で代表金となって都大会へ進出できるのは12校。4日間開催されるから、1日3校ずつ代表金が選ばれるわけ。

 ところが、結果を見ると、12校に選ばれて当然の強豪校が、もともと、きれいに1日3校ずつ出演日を割り当てられてんのよ〜。

 あまり私の口から言うのもナンだから、上に掲げたホームページで、代表金(都大会進出校)の名前を見てよ。これって、どこもほとんど、全国大会レベルの学校でしょう。で、これら12校の出演日が、見事に1日3校ずつなのよ。規定では、出演日や出演順は主催者が決めることになってるらしいんだけど、何だか、うまくできているというか……。たとえば、ある1日に、強豪校の出演が4〜5校固まってしまって「さあ、今年は、どこが代表金になるか」みたいなスリルとサスペンスは、ないわけよ。もう、見事に、1日に強豪校3校が配分されてるんだから。だから、プログラムを見た瞬間に、「代表金は、今日はこの3校、明日はこの3校……」と、ほぼメドがついちゃうわけ。まあ、野球でいう「シード校」みたいなものなのかしらね。

 A組は、大きなホールで開催されるだけに、B組ほどのパニック状態にはならないけれど、それでも、夕方が近づいてくるに従って、客席は混雑してくる。何しろ出演を終えた生徒やその関係者たちが、最後の結果発表を聴くために客席に入ってくるからタイヘンなのよ。

 で、これはおばさんのグチとして聞いてほしいんだけど、何でみんな、他校の演奏を静かに聴けないわけ? 自分たちの演奏さえ終わってしまえば、もうどうでもいいわけ? 確かにあとは結果発表のみで、自分たちの成績を聞くためだけに会場に残ってるんだろうけど、まだステージ上では、さっきのあなたたちと同じようにがんばって演奏している団体がいるんだよ。

 一時たりとじっとできない。コソコソしゃべる。ひっくりかえって寝ている。「飲食禁止」なのに飲んだり食べたりしている。後ろを見る。カバンの中をガサガサ探る。携帯でメールする。あんまりじゃないの?

 はっきり言って、私、思ったわよ。来年から「出演校の生徒は、代表数名しか客席に入ってはダメ」とかにしてくれないかしら。出演を終えて外で記念写真撮影などが終わると、大挙して客席に入ってきて、大声で「あっち空いてるよ〜!」「こっちこっち!」などと大騒ぎして、いつまでもザワザワしている。そして、ステージ上で演奏が始まっても、前述のありさま。部長さんとか顧問の先生とか、もう少し、しっかり指導してくれないかしら。でないと、一生懸命ステージで演奏している子たちが可哀相よ(もっとも、その子たちでさえ、自分の演奏が終わって客席に来ると大騒ぎしてるのよね……)。

■どこも素晴らしい演奏でした

 ま、そんなオバサンのグチが出てしまった東京予選でしたが、でも、全体としては、とても楽しませてもらいました。どこも必死になって演奏していて、微笑ましくなった。あえて名前は出さないけれど、小さな中学生の女の子たちを加えて大きな音で演奏していた学校(同一経営学校内であれば、高校バンドに中学生が加わってもいいのよ)。不器用な指揮ぶりながら、自分の思いを必死になってみんなに伝えようとタクトを振っていた先生。足りない奏者の分を持ち替えや交代で行ったり来たり走り回った生徒さん。みなさん、ご苦労様! どこも素晴らしい演奏でしたよ。

 それと、ずいぶん、女性の指揮者が増えたのねえ。それだけ中学や高校で吹奏楽をやる女の子が増えて、彼女たちが大人になって、いま指導者になっているんでしょうね。私なんか、うれしくなっちゃうけど、それでも、まだまだ女性指導者の団体が上位に食い込める割合って少ないみたいね。これからは、ドンドンがんばってほしいわ。

 さあいよいよ今年もコンクールが始まりました。すでに全国大会行きが決まっている支部もあるみたいだけど、おそらく、いま頃が予選のクライマックス〜都道府県・支部大会の時期だと思います。

 金が取れても取れなくても、みんな思い切り演奏して、この夏を乗り切ってくださいね!

(2007.08.18)

【コンクール情報はこちらをチェック】

2007年度コンクール情報&結果(TBT's HP)
出た出たデータ吹奏楽コンクール編(W.T.宮城)



■コンクールのレポート、募集中!

「こんなステキな演奏に出会えた」「このバンドのこんなところがすばらしかった」などなど、コンクールを聴きに行って(または出演して)感じたアナタの素直な感想を聞かせてください。皆さんからの投稿、お待ちしています。

【メール送り先】kotaro@band-p.co.jp

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