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坂岡裕志リサイタル

◎楽器の特長を生かしたハイレベルな演奏と
 透明感のあるピュアな音色にメロメロ…

 2007年6月22日(金)19:00、三木楽器 開成館サロンにおいて開催された坂岡裕志氏のリサイタルに足を運びました。
会場には、この日を待ちわびていた沢山の方々が来場されていました。

 1部と2部合わせて全9曲。坂岡氏の思い出の曲やこだわりの曲など、ショートピースを集めた盛り沢山のプログラムで、私自身、初めて聴く曲が多かったこともあり、とても興味津々でした。

 プログラムは次のとおりです。

1.K.スホーネンベイク/トワイライト・セレナーデ
2.E.レウェリン/マイ レガース
3.B.トルーア/ラブ・ソング
4.中澤道子/ゾイサイト
休憩
5.J.ハートマン/ケンタッキーの我が家の主題による〜グランドファンタジア
6.R.レッドハート/Confort my people
7.D.ウーバー/アクロバティックス(Euph.Duo)
8.G.ビゼー/歌劇「真珠取り」より 聖なる寺院の奥深く(Euph.Duo)
9.I.ボサンコ/グローリアス・リウ゛ァレーション
(他、アンコールを3曲)

 全体にとても聴きやすい曲で構成させており、通常リサイタルというと、かたく、かしこまった雰囲気で、ついつい肩に力が入ってしまそうなものが多い中、ユーフォニアムを知らない方でも楽しめる、構成となっていました。坂岡氏の思い出や、こだわりはプログラミングだけにとどまらず、使用する楽器にもありました。
 1つの楽器でプログラムを進めていくにも、かなりの集中力や精神力が必要とされるにもかかわらず、プログラム1、4、6、9曲目はいつも愛用されているユーフォを使い、2、5曲目はフロントベルのユーフォを使用。3曲目は曲の中で愛用されているユーフォからバリトンホーンに持ちかえて演奏される場面があったり、7、8曲目のデュエットではカナディアンブラスモデルのユーフォというぐあいに、さまざまな楽器が登場! 曲が進むにつれ、次は何の楽器が出てくるのだろうかとワクワクさせられ、それぞれの楽器がその効果を如何なく発揮していたように思いました。私が知るかぎり、ユーフォニアムのリサイタルで、ここまで沢山の楽器を使ってものはなかったように思います。

 さて、演奏の方ですが、1曲目は少々緊張されていたようにも思われましたが、そこはさすが!これまでの実績と経験で、曲が進むにつれどんどん良くなっていくのを感じました。
 時に優しく、時に激しく坂岡節を聴かせ、楽器の特長を十分に生かしたハイレベルな演奏。音色もとてもピュアで、透明感があり、とろけそうになった方も多くいらっしやったのではないでしょうか。

 今回は大阪音楽大学准教授で坂岡氏の大学の先輩にあたる木村寛仁氏がゲストとして登場し、息の合ったすばらしいデュエットを2曲聴かせてくれたのですが、そのなんともエレガントな演奏は、多くのユーフォニアム・ファンの心をがっちりとつかんでいましたね。本当にすばらしいデュエットでした。

 あと、忘れてはいけないのがピアニストの竹村美和子さんの素晴らしいサポート。坂岡氏との共演はの久々とのことでしたが、それを感じさせない絶妙なサポートで、安定したテンポ感、確実なタッチは、本当に素敵でした。

 全体を通しては、これだけハードなプログラムをこなせるスタミナと集中力の高さは、すばらしいの一言。また、全てにおいて聴く側の事を良く考えた内容は、今までに感じたことがないほどの満足感を得ることができました。

 リサイタル当日はあいにくの雨で、気持ちまでジトッとしがちでしたが、そんな雰囲気すら吹き飛ばしてくれる心地よい時間を過ごさせてくださった坂岡氏と共演者のお二方に心から拍手を贈りたいと思います。


(2007.06.02)


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