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東海大学付属高輪台高校吹奏楽部
第16回定期演奏会

日時:2005年11月13日(日)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
レポート:Y.H(BP特派員)
◎10代のフレッシュ・パワー満載のステージ!
  これぞ”青春のハーモニー“というものを堪能した1日でした。

 厚い雲に覆われた空が秋の終わりと冬の到来を感じさせた11月13日、ミューザ川崎にて東海大学付属高輪台高校吹奏楽部「第16回定期演奏会」が行われました。なお、この一週間前には錦糸町のすみだトリフォニーホールでも公演が行われており、それに引き続いての本番でした。
 今年の全日本吹奏楽コンクールでも見事3度目の金賞を受賞した同校が、この新しいホールでどのようなコンサートを魅せてくれるのか、期待に胸を膨らませ会場に入りました。

▲ゴキゲンなソロを聴かせてくれた 赤坂達三氏
▲左スミに注目! なんと赤坂氏が課題曲でメンバーと合体演奏
▲うーん、青春だー!(ナゾ)

 さて1曲目を飾ったのは、高輪台高校お馴染みの鈴木英史氏による「スパイラル・シリーズ」。
 オープニングということで派手なサウンドが響き渡るかと思いきや、指揮台にあがった畠田先生が合図を出した先は舞台下手のピアノ。そこから紡ぎだされた静かな音にのってやわらかな旋律が奏でられました。そしてバンドも加わり、メロディーを重ね、音楽は青い光が差し込む教会にいるような印象で進み、演奏会の幕開けを厳かに飾りました。
 なおタイトルは「スパイラル・ドリー・ウ・ミング」。今回も生徒さんから曲名を募集したそうですが、その中で鈴木氏が良いと思った「スパイラル・ドリーミング」と「スパイラル・オーシャン」を合わせてこの題名に決まったそうです(ナゼそうなったかは皆さん“Imagine“して下さい! byジョン)。

 続いてはR.W.スミス「海の男達の歌」。
 1年生を中心としたメンバーでの演奏との事でしたが、若干技術的な稚拙が見え隠れするものの実にフレッシュなサウンドでこの曲を演奏してくれました。冒頭はしっかりウミネコの鳴声を入れてあり、また中間部のEuphソロは情感よく歌いこんでいました。

 3曲目は近年注目の作曲家、樽谷雅徳の「民衆を導く自由の女神」。
 中間部でのピアノ、ハープをバックにしたObe、Euphソロの室内楽的アンサンブルが素晴らしかったです。全体を通して透明感のある響きが印象的な演奏でした。

 1部のラストはレスピーギ「交響詩ローマの祭り」より。チェルチェンセス、主顕祭のお馴染みコンクールカットでの演奏でした。
 こちらも1、2年生メンバーでの演奏とのことでしたが、粗は多く見えるものの押さえるツボはしっかり押さえられていました。

 休憩を挟み第2部では、まずゲストのクラリネット奏者、赤坂達三氏を迎えてのウェーバー「コンチェルティーノ」から。
 終始、赤坂氏の素晴らしい弱音が冴え渡り、バンドも1部とは違ったロマン派の響きを奏し伴奏に徹していました。所々、ソロとバンドでバランスが崩れるような場面も見られましたが、全体にソリストと一体になった好演でした。

 2曲目には、プログラムには記載されていませんでしたが、今年度コンクール課題曲の「パクスロマーナ」。なんと赤坂氏をバンドに迎えての協演です。冒頭のファンファーレから集中力と自信に溢れたアグレッシブなサウンドがホールに鳴り渡りました。

 そして3曲目は高輪台高校が今年度コンクールで自由曲として取り上げたR.シュトラウス「楽劇サロメより 7つのヴェールの踊り」。9月の東京都大会でもこの演奏を聴かせてもらいましたが、中間から後半部の狂乱に向けてのたたみ掛けなど、実に構成巧みな演奏で全国金の貫禄を見せてくれました。特にObeソロは、とりわけて技術的に“上手い“というのではないですが、サロメのもつ妖艶な雰囲気を“表現しよう”というものが伝わってくる素晴らしいものでした。

 ここでまた休憩が入り、第3部はポップス・ステージです。「花鳥風月」というテーマの下、ディープ・パープルメドレー、ウェストサイドストーリー、TRAIN‐TRAIN、そしてラテンスペシャル21!が演奏されました。どの曲も演出・演奏共に高校生パワーがみなぎる、まさにフレッシュなステージでしたが、個人的には合唱として取り上げられたTRAIN‐TRAINに感動しました。言わずと知れたブルーハーツの名曲ですが、これを合唱でどうやるの?と思っていると男子生徒によるイントロ・ソロに続き、表れたのはミュージカル仕立ての楽しいステージ。振り付けあり、ダンスありの、まるで有名なゴスペル映画“天使にラブソングを“を見ているような感じでした。143名の高校生が歌いだす、まさに”青春のハーモニー“を堪能させてもらいました。

 そんなこんなで最後は10代のフレッシュなパワー満載のステージでした。やはりこういう“弾けた”舞台と言うのは、この年代の時期ならではですね。私も20代前半も後半になってしまったのですが(ややこしい!)、たくさんのエネルギーをもらって会場を後にしました。



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