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習志野ウィンドオーケストラ
創立20周年記念「第18回定期演奏会」

◎八木澤教司作曲
「ナスカ」−地上に描かれた遥かなる銀河【初演レポート】
初演指揮:海野 修


演奏の前に、作曲者の八木澤さんが舞台に登場し、自ら曲の解説を行いました。それによると、「ナスカの地上絵は誰が何のために作ったのか?」という謎に対し、諸説ある研究の中から、「ナスカ地上絵は、古代人が雨乞いの儀式のために、水に関係の深い星座を地上に描き写し、天に祈りを捧げた。」という学説に魅力を感じて作曲したとのこと。

 導入部は、圧倒的な迫力で、まさに「遥かなる銀河」を感じさせる壮大なオープニング。やがて、古代ナスカの地での人々の儀式の場面に移ります。ここでは「静かな祈り」とは違い、強烈なリズムと大音量で、土俗的かつ呪術的な雰囲気の激しい儀式の場面が続きます。やがて、速いテンポのまま、美しいコラールが聞こえ、人々の祈りが通じたことを表現します。
 曲中には 雨の音を表現する擬音楽器(レインスティック)も登場し、“雨音”が表現されます。曲は、終結部にむかって、儀式のリズム、美しいコラール旋律などが交錯する圧倒的なエンディングとなります。このエンディングの感想としては、飛行機にのってナスカ上空を飛行、上空には「銀河の星々」が輝き、眼下の大地には、巨大な「地上絵」が広がる。そんな大自然の景観を感じました。

 八木澤さんは、小学生の頃、NHKで放送されたSFアニメ「太陽の子エステバン」が好きな番組だったと語っていました。今回作曲されたこの曲には、南米大陸の神秘の古代文明・遥かなる銀河の星々・現代人に残された謎とロマン。といった、子供の頃に誰もが一度は興味を持つテーマが凝縮されています。
 
 かなりバンドの力量を要する曲と思いますが、今後、八木澤さんの代表作の一つとして人気の出る作品になっていくと思います。

 なお、習志野ウィンド・オーケストラの創立20周年記念委嘱作品として作曲された“「ナスカ」−地上に描かれた遥かなる銀河”は、コンサートの最後の曲として演奏されました。
 下記の演奏曲一覧を見ていただいても分かる通り、第一部の1曲目からプレイヤーにとっては、かなりハードなプログラムが並んでいました。しかし、最後まで圧倒的なサウンドで吹ききった団員の皆さん(特に金管)は、本当にすばらしかったです。

八木澤教司作品を収録したCD >>>クリック


■プログラム

【第一部】

コンサート・プレリュード(スパーク)
マーチ「春風」(南俊明)
ストリート・パフォーマーズ・マーチ(高橋宏樹)
スリープ(ウイッテカー)
プレリュード、シチリアーノとロンド(アーノルド)

【第二部】

オペラ座の怪人
コーララインより「ワン」
ウエスト・サイド・ストーリーより
キャッツより「メモリー」
ミス・サイゴンより

【第三部】

クープランの墓より(ラヴェル/天野正道)
「ナスカ」−地上に描かれた遥かなる銀河(八木澤教司)

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