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■10ピースブラスCD
 
 
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トレイルブレイザーズ・テンピース・ブラス
「The 6th !」

スパーク「オリエント急行」
テンピースで・・・と思ったら、できちゃってましたね(笑)


4月20日、あいにくの雨模様の中、トレイルブレイザーズ・テンピース・ブラスの第6回公演が開かれました。今回は前回のリチャーズのライト・ミュージック中心のプログラムとは異なり、クラシックを中心とした公演での演奏で聴かせてくれました。前回も感じたのですが、客席には学生の割合が非常に多く、ほぼ満員という盛り上がりを見せていました。

オープニング、2曲目と古典のシャルパンティエ、テレマンと演奏され、このような編成でもこの時代の演奏はできることを再確認、バリトン、テナーホルン群の合いの手の動きがよく絡んでいました。

続いて「グレィンジャー」の羊飼いの呼び声、色々な編成で演奏されることが多い曲ですが、コルネットの響きは古きよきイギリスのどことなく懐かしい音が雰囲気良く合いますね。

1部のラストはディヴィスの代表作、「ウェールズの歌」のテンピースバージョンでした。編曲の妙も加わり、改めていい曲だと感じさせてくれました。木管で聴くウェールズの民謡もいいですが、コルネット群で奏でられるのも前のグレンジャー同様、味があって美しいものです。3楽章のトロンボーンのユニゾンは力まずとても気持ちのよいプレイでした。

第2部へ移り、メンバーの衣装も変わり、楽しいステージの幕開けはスネルの「展覧会」カンカンです。展覧会の絵の有名なメロディが2分弱の間に立て続けに出てくる楽しい編曲で華々しくスタートしました。

続いてもスネルの編曲のビゼー「子供の遊び」です。ピアノで有名な曲ですが、子供の遊びと銘打ってるだけあって楽しい情景が想像できる楽しい演奏でした。

楽しい曲のあとはしっとりと歌いこむ曲です。スネル「ブライダル・ソング」は弱奏も聞かせられるテンピースの魅力を味わえました。

そして、今日のメインのうちのひとつ、東海林修「アルビオン」です。もともとシンセサイザーのために3年前に書かれた曲ですが、今回はテンピースで山里佐和子氏の編曲での初演となりました。聴くと楽しい曲ですが楽譜は短時間の間に11回も転調が繰り返される譜面になっているそうです。イギリス人のウイットさを出すため、このようなタイトルになったそうですが、タイトルどおり、ユーモアの中にドキッとする仕掛けを作った楽しい曲でした。演奏会には東海林氏も会場に来ており、演奏後は大喝采を受けていました。

あっという間に最後のプログラム、スパーク「オリエント急行」です。最初プログラムを見た時、ほんとにできるの?テンピースで・・・と思ったら、できちゃってましたね(笑)。ブラス版もウィンド版も生で聴いてましたが、このテンピース版も心地よいサウンドで気持ちよく旅行を楽しませてもらいました。打楽器2人の掛け持ちのプレイ、ブラボーでした。

当然、ここで演奏は終わりません。
なんとアンコールを3曲も演奏してくれました。

このテンピースブラスのテーマ曲「トレイルブレイズ」、さすがに手馴れた演奏です。
続いて黒沢ひろみさんのしっとりと、美しいソロのあとにひょっとしたらひょっとしてと思っていましたが期待通りやってくれました。
前々回に好評だった「ディスコキッド」の再演です。うわさには聴いていましたが大変楽しい編曲でこれがオリジナルって言っても信じるくらいの好編曲でした。
あのクラの部分がチューバなんて誰が想像できるでしょうか。思わずにやり(笑)

以上、駆け足でレポートしてみました。
まだまだ日本ではなじみの薄い編成ですが、この「トレイルブレイザーズ」、名前の通りこのスタイルでの先駆者として日本各地へ裾野を広げていってもらえばきっと楽しいんだろうなと一人聴きながら想像してしまいました。出来る限り市販の楽譜を使う姿勢もみんなに挑戦して欲しいって言う思いが伝わります。金管奏者の皆さん、挑戦してみません?きっと楽しいですよ!!


■プログラム

○テ・デウム H.146より〜プレリュード/M.シャルパンティエ(arr. H.スネル)
○組曲「ドン・キホーテ」より/G.P.テレマン(arr. H.スネル)
○羊飼いの呼び声/P.A.グレィンジャー(arr. D.ウィック)
○ウェールズの歌/A.O.ディヴィス(arr. 山里佐和子)
○“展覧会” カン・カン/H.スネル
○「子供の遊び」より/G.ビゼー(arr. H.スネル)
○ブライダル・ソング/H.スネル
○アルビオン/東海林修(arr. 山里佐和子)
○オリエント急行/P.スパーク(arr. 石田忠昭)

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