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ソールリジェール吹奏楽団
第12回定期演奏会

「お客さんに楽しんでもらう」ことを
強く意識しているからこその・・・見事なステージング!

なんだかんだであっという間に正月休みも終わり(いつの話だ!:編集部注)、気づけばソールリジェールの定期演奏会。個人的には2005年初の演奏会となる。

 ソールリジェール吹奏楽団は、文教大学吹奏楽部のOB・OGを中心に構成された一般吹奏楽団で、指揮者は編曲などでも活躍中の瀬尾宗利氏。さて、年始から一体どんな舞台を見せてくれるのだろうか。やはりピカピカなのだろうか。初詣のような気分で所沢ミューズへ。

今回のプログラムは、1部は鈴木英史氏の特集、2部はポップス・ステージという2部構成。大勢の観客で埋め尽くされた場内にはその鈴木氏の姿も見られる。

そして遂に始まった第1部。エンジ色っぽい、ヴェルヴェットのような風合いのジャケットを着た瀬尾氏が入場。1曲目は"ファンファーレ「S-E-A」"。厚みと輝きのあるゴージャスな響きを聴かせ、瀬尾氏の挙動にばかり注目していた僕のような客の耳をバッチリ覚ましてくれた。

  続いて2曲目に鈴木氏編曲作品としておなじみの"喜歌劇「メリー・ウィドウ」セレクション"で会場を盛り上げた後、3曲目の"カントゥス・ソナーレ"。どうやら今回演奏されるのは「完全版」らしく、この完全版は本邦初演なのだそうな。サウンドのバランスに少しバラつきがあったものの、音圧とドラマティックな展開はさすがソールリジェール! 最後の残響まで、しっかりと聴かせてくれた。

 続く第2部は瀬尾氏のオンステージ。わかっちゃいるけどやめられない。黒光りジャケットに見を包んだ瀬尾氏が登場した瞬間、何かを期待せずにはいられない。1曲目の"シング・シング・シング"に続いては「冬のソナタ」のあの名曲、"最初から今まで"。ピアノを弾くのは瀬尾氏。しかしここで、イントロを弾きだした瞬間に間違えて止まってしまうハプニングが。しかも2回も。しかしお客さんもバンドも爆笑、相当なごんだ雰囲気だ。その後3回目にしてようやく曲が始まったのであった。続いては瀬尾氏が宇宙人のような白銀・ラメ入りのピチピチスーツに衣装替えをして、心機一転曲調一転の"ダンシング・クイーン"。

  何がすごいって、もはや瀬尾氏はほとんど指揮を振っていない。完全に踊っている。さらに続く"ピンクレディー・ヒットメドレー"では、指揮の合間に完全な振り付けを披露。いや、やはり踊りの合間に指揮を振っているというべきか。バンドの演奏もどんどん異様なボルテージに突入しており、会場のテンションも最高潮に達した。

 そんな中、最後に演奏されたのは"交響的素描「ミス・サイゴン」"。それまでの爆裂ポップな雰囲気から一転して、バランスの良いアンサンブルとスキのないサウンドを聴かせ、間違いなくこの日一番の出来だった。

全体的に見て1部と2部のバランス感覚もよく、バンド・指揮者ともに「お客さんに楽しんでもらう」ことを強く意識しているからこそ出来る素晴らしい演奏会だったと思う。

 今回見にいけなかった人も、次回こそはソールリジェールのゴージャスなサウンド、そして瀬尾氏のラメラメ光線を浴びに行きましょう!!

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