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ユース・ウィンド・オーケストラ
Winter Concert No.19
◎1曲目から出し惜しみなし! 全開バリバリの演奏会・・・
大和市を拠点に活動しているユースウィンドオーケストラ。彼らのウィンターコンサートが、杜のホールはしもとで行われた。さほど大きいホールではないが、客席もだいぶ埋まっており家族連れも多く、地域での注目度の高さが伺える。

1部の1曲目はリードの“アルメニアンダンス・パート1”。通常、オープニングでは5分くらいの曲を演奏するバンドが多いが、このバンドは1曲目から出し惜しみなくエンジン全開の迫力ある演奏を聴かせてくれた。

 続く2曲目はホルストの「惑星」から“金星”。前曲から一転して静かな曲だが、金星独特の、静かな流れの中の緊張感がとても心地よく、ソロもすばらしい出来だった。特にソプラノ・サキソフォン・ソロのサウンドが美しく響いていたように思う。

 3曲目は同じく「惑星」から“木星”。この2曲は団長の秋山氏が団員の為に編曲したとのことで、バンドの特徴に合わせた編曲はなかなか興味深く、さほど大きくないホールでステージと客席の距離が近かったのだが決して耳に痛い音にはならず、うまくまとまっていた。特にサキソフォン・パートは、力強さに柔らかさも兼ね備えたサウンドで今回のステージに絶妙のバランスをもたらしていたと言える。また、低音族の鳴りも良く、ここまで低音が鳴るバンドも珍しいのではないかというぐらいの音の強さで重戦車のごとく迫力のあるサウンドを生み出していた。

 休憩を挟み、ゲストにドラマーの山口新語氏を迎えての2部ポップス・ステージ。1曲目の“エル・クンバンチェロ”、そして2曲目の“「情熱大陸」メインテーマ”、ともに期待通りの若くて熱いハジけた演奏で、1部とはまた違う顔を見せてくれた。

 続く“サンダーバード”では低音族の緩急の使い分けが素晴らしく効いていた。続いて“交響組曲「ハリーポッター」”を挟んで最後は“ディズニー・メドレー”。スタンドアップでのソロの応酬は、高校のステージのようで妙に懐かしい。「これぞウィンターコンサート」という、普段、吹奏楽にあまり馴染みのない人や家族連れも存分に楽しめるステージであった。

 鳴り止まない拍手に迎えられて始まったアンコール1曲目は「we are all alone」。今まで、この曲に関しては「うわっ上手いな〜」という演奏にはなかなか出会えなかったものだが、山口氏のような素晴らしいドラムで聴かせられると、かなりしっかりと聴かせることができる曲なんだなあということを発見できた。
 続いて超高速の“ギャロップ”を披露し、熱狂の中16:45に演奏会が終了。
 吹奏楽の醍醐味のひとつであるハリのある音、音圧、そして力強さを堪能することができた演奏会であった。

 終演後、なんと常任指揮者の鎌田由紀夫氏、そして副指揮者の丸山正美氏にインタビューさせていただくことができた。


【インタビュー】

・・・・お疲れ様でした! 早速ですが、本日の演奏会、指揮者のお二人から見ていかがでしたでしょうか。

鎌田:この「杜のホールはしもと」で演奏するのは今日が初めてだったのですが、ホールに助けられたなあという面もだいぶあって、ホールもとても良かったですし、良い演奏会になったと思いますね。とても満足しています。

丸山:いつも演奏会には不安がつきもので、直前になるとピリピリとした練習になってしまうんですけども、本番には強いというか(笑)、ひとつのものに対して皆で一緒に取り組んでいけたのが成功につながったのではないかと思います。指揮を振っていて、とても楽しめる演奏会でした。

・・・・今日のホールはさほど大きいホールではなかったので、もしかしたら音がダイレクトに飛びすぎてしまうかなあと思ったのですが、実際には音圧は保ちながらとても柔らかいサウンドに仕上がっていた様に思います。合奏の際、サウンド作りで特に気にかけている点はあるのでしょうか?

鎌田:もともと、このバンドの持ち味は「柔らかい音色」なんですね。良くも悪くもですけども(笑)。硬さが欲しいときなどは物足りなく感じますが、それが、今日は良いほうに出たかなという感じがしますね。むしろ、練習の際には、逆にアタックの硬さなどを要求することのほうが多いんですよ。柔らかさだけでは選曲の幅も広がっていきませんからね。

・・・・なるほど。さて次回は2005年5月14日に定期演奏会を控えていらっしゃいますが、定期演奏会に向けての意気込みなどお伺いできますでしょうか。

鎌田:そうですね、今日は全体的に見てとても良い演奏会だったと思うのですが、割とつまらないミスも多かったんですね。なぜそういったことが起こってしまうかというと、やはり基礎力がまだしっかりしていないからだと僕は思うので、もっと基礎力をアップさせて、次の演奏会に臨んでいきたいなと考えています。

丸山:鎌田先生がおっしゃられたように、基礎力が足りない、という点を僕も痛感しています。やはり社会人のバンド・・・どこでもそうだと思うのですが、週に1・2回集まって吹くという限られた時間の中で、自分たちの可能性をどんどん広げて、もっと鎌田先生の音楽を表現出来るようなバンドになれればと思います。それに向けて、やはり基礎練習ですね。どうしても曲の練習に走ってしまうんですけども、うまく時間を使ってやっていこうと思っています。

・・・・お疲れのところありがとうございました!

鎌田・丸山:ありがとうございました。

【次回演奏会】

■ユースウィンドオーケストラ 第27回定期演奏会
日時:2005年5月14日(土)
会場:ハーモニーホール座間
曲目:交響組曲第9番「海のオーロラ」(天野正道)ほか
URL  http://www4.zero.ad.jp/ywo/


■プログラム

第1部
・アルメニアン・ダンス パートT/A.リード
・組曲「惑星」より金星/G.ホルスト
・組曲「惑星」より木星/G.ホルスト

第2部
・エル・クンバンチェロ/R.フェルナンデス(arr.岩井直溥)
・「情熱大陸」メインテーマ/葉加瀬太郎(arr.山下国俊)
・サンダーバード/B.グレイ(arr.森田一浩)
・交響組曲「ハリー・ポッター」/J.ウィリアムズ
・ディズニ・ーメドレー/(arr.岩井直溥)

アンコール
・we are all alone
・第二組曲よりギャロップ/A.リード

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