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駒澤大学吹奏楽部
第41回定期演奏会


日時:2004年12月25日(土) 16:00〜
会場:駒澤大学記念講堂
レポート:BP梅本

名曲をすばらしい演奏で堪能! 
次回はぜひコンサートホールで聴いてみたい

 この日はBPで駒澤大学吹奏楽部定期演奏会の録音を担当させて頂いたので、朝7時過ぎに家を出て駒澤大学へ。舞台裏を書き出すとキリがないので書きませんが(ゴメンナサイ)、簡単ながら本番の模様をお届けします。

 この日はクリスマスということもあって集客予想がつかない感じでしたが、そこはさすがに駒澤大学。そんなに広くはない記念講堂は、立ち見がでるほどの大盛況なのでした。期待に胸を膨らませているのか客席も相当ザワザワしています。

 さてそんな中、客演指揮に汐澤安彦氏を迎えての1部が開演。まずは挨拶代わりのファンファーレで始まるバーンスタインの"キャンディード序曲"。駒澤大学吹奏楽部といえば金管が強い印象があるが、この日は木管・金管・打楽器のサウンドバランスがとても良く、好調な滑り出しを見せた。
 続く2曲目はホルストの"吹奏楽のための第二組曲"。歯切れの良いアタックを効果的に使い、またダイナミクスレンジの幅を活かして軽快なサウンドを聴かせてくれた。ユーフォニウムのソロもなまめかしく、個人的には好きでした。

 さて「第二組曲」が終わったところでピアノが舞台中央、指揮台と客席の間のスペース(通常の音楽ホールでのオケピのスペース)に運ばれ、3曲目の"ラプソディ・イン・ブルー"へ。ピアニストは佐藤卓史氏。まだ若いが数々の賞を受賞している新進気鋭のピアニストである。佐藤氏の奏でるライトなピアノにのせられたのか、バンドの演奏も軽いノリで進み、メンバー達が音楽を楽しんでいるのがダイレクトに伝わってくる好演だった。各楽器のソロも本当に見事であり、聴衆からの割れんばかりの拍手がそれを証明していた。

 2部は上埜孝氏による指揮で、1部に比べてクラシカルなプログラム。1曲目はヴェルディの"歌劇「運命の力」序曲"。この曲では高い技術とともに、とても講堂での演奏会とは思えないほど重厚で荘厳な響きを聴かせてくれた。特に中間部の木管セクションは、まるでストリングスのようなサウンドで、このバンドの今後の可能性を感じさせてくれた瞬間であったと言えるだろう。

 そして2曲目にして演奏会のトリを飾るのはコンクールでの爆演も記憶に新しいホルストの"組曲「惑星」より"。この曲を聴くのを楽しみに来場したお客さんも多かったのではないかと思われるが、さすがにこれ以前のプログラムとは比べ物にならないほどに迫力溢れた集中力の高い演奏で、サウンドのバランスも悪くない。特に木星でのバンドの一体感と音の厚み、アンサンブルの精密さは群を抜いており、会場からはこれでもかというくらい大きな拍手が贈られた。
 ちなみにアンコールはレハールのメリーウィドウより"ヴィリアの歌"。そしてアンコール2曲目は"ブロックM"(個人的にはこの曲が一番良かった)。

 全体を通して今回の演奏会のポイントの1つは、各パートのサウンドバランスの良さだったのではないかと思う。現状の良い部分を残しつつ、このバンドはまだまだ進化していくような予感めいたものを感じさせてくれた。
 もう1つはプログラムの良さ。最近は定期演奏会といえばアマチュアであっても2時間くらいのステージが多く見受けられるが、この日は90分ほどに有名曲を配し、密度の高い演奏を聴かせてくれた。決して曲数は多くないが、今回のような曲群を素晴らしい演奏で聴けるのだから、聴衆もクリスマスに聴きに来た甲斐があったというものだ。今年1年間の集大成にふさわしい素晴らしいコンサート、そして素晴らしいクリスマスギフトであった。次は是非また、コンサートホールで定期演奏会を聴いてみたいものだ。




【プログラム】
T部
・キャンディード序曲/L.バーンスタイン
・吹奏楽のための第二組曲 ヘ長調/G.ホルスト
・ラプソディ・イン・ブルー/G.ガーシュイン
U部
・歌劇「運命の力」序曲/G.ヴェルディ
・組曲「惑星」より/G.ホルスト

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