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アルディ・サクソフォーン・クヮルテット
結成15周年記念コンサート


日時:2004年12月1日(水)19:00〜
会場:横浜みなとみらいホール 小ホール
レポート:M.O

BPのホームページで偶然に見つけた演奏会だったけれど・・・

 アンコールは5曲目に突入しようとしていた。横浜みなとみらい小ホール(2004/12/01) でおこなわれたアルディ・サクソフォーン・クヮルテットによる結成15周年記念コンサートは、アンコールが5曲披露された。普通の演奏会と比べるとかなり曲数が多いけれど、アンコールで演奏された5曲には、しぶくてファン・サービスを忘れないプロの姿があった・・・。

 みなとみらい小ホールはホール全体が木目調で落ち着いた感じ。客席はほぼ満席に近い状態で、ホールの雰囲気とは裏腹にワクワク、ドキドキといった期待感に包まれていた。

 1曲目はJ.B.サンジュレー「四重奏曲第1番 Op.53」だ。音が出た瞬間、美しい和音が会場を包む。曲の前半はゆったりとした曲調で後半はテンポが上がり、前半と後半の緩急と柔らかい響きが心地良い。

 続いて今回の委嘱作品である名倉明子「Reminiscence」は、いきなり不協和音からはじまりドキリとさせられてしまった。最初の驚きから立ち直りかけたところに、今度は各楽器の「ピロー」という音になっているのかわからない奏法?にビックリする。曲の終わりも予期せぬ唐突なかたちで訪れた。

 休憩をはさみ第2部がはじまった。1曲目はJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第1番より「プレリュード」、サラリとさわやかに終わり、第1部のじっくりと聴かせる感じからリラックスした気軽な感じに会場が変わる。
 アルト・サクソフォーン奏者の大貫比佐志氏による絶好調トークの司会がはいり、観客がより楽しむためのサービス精神がうかがえる。コンサートはなごやかなまま、J.S.バッハ「G線上のアリア」、J.パッヘルベル「カノン」と有名な曲が続く。
 次にC.ドビュシー「喜びの島」とM.ラヴェル「ソナチネ」ではプロのテクニックと妖しげでつやのある演奏を心ゆくまで楽しむと、ここで本プロが終了する。

 鳴り止まない拍手に迎えられてメンバーが再登場。大貫氏のMCが始まったところで、テナーの二宮氏とバリトンの福井氏がさりげなく突然演奏を始めた。驚き急いで準備をする大貫氏。サプライズとともに始まったアンコールの1曲目はビジョルドの「エル・チョグロ」。ハメをはずしたラテンでジャジーなタンゴ曲だが、ハメのはずしかたがどんちゃん騒ぎというのではなく、抑えがきいていてちょっとだけお茶目な一面を見せますよ、といった様子だ。

 2曲目は「ルパン3世のテーマ」と、曲名を聞いただけでわくわくしてしまい、クヮルテットもノリノリで、期待どおりのシブくそれでいて遊びゴコロを忘れない演奏に満足した。
 3曲目はサーカス・マーチの「サーカスビィー」、手拍子も巻き起こり会場のムードは最高に。このままフィナーレを迎えるかと思われた。ところが鳴り止まない熱い拍手に応えて、なんともう1曲やってくれるという。そして始まった定番のクリスマス・ソングのゆったりとした演奏は、染み入ってくる風情で会場をつつみ、その中をさらにもう1曲、最後もバッハで静かに締めくくった。

 BPのホームページで偶然に見つけた演奏会だったけれど、アルディのやわらかくて粋な演奏は、みなとみらい小ホールの暖かみのある様子ととけあい重なりあっていた。

■アルディ・サクソフォーン・クヮルテットHP
http://www.h5.dion.ne.jp/~hardi-90/index.html





















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