吹奏楽マガジン バンドパワー 吹奏楽マガジン バンドパワー
吹奏楽マガジン バンドパワー
レポート >> レポートインデックス
第18回市川市立新浜小学校定期演奏会

 少し早めの午後3時前にホール到着、既に数名の列が出来ていた。私は10番目ぐらい!その後1時間程で先が見えないほどの行列となり、驚きと共にますます期待が高まる。
 列に並ぶ人の顔は何れも笑顔で、口々に新浜小の素晴らしさを語っている。私の前に並んでいたお年寄りのご夫婦は来年、孫を吹奏楽部に入部させたいと話している。こんなにも地域や家族に愛される吹奏楽部って素晴らしいと思った。最終的には1300人入る大ホールか開演と同時に満席になる。

午後4時50分、予定よりちょっと早めの開場、天気が良かったとはいえ夕方には肌寒く感じられたので関係者のご配慮でしょう。

「プログラムはいかがですか?」
「中までご案内致しますので、列を乱さずにゆっくりとお進みください」
「こちらのお席は空いておりますか?」

 携帯電話を利用する人を見かけると!
「大変申し訳ございません恐れ要りますが、場内ではご遠慮ください」

 父兄の方々でしょう? 外で列の整理をする方、パンフレットを配る方、会場内での誘導や案内をする方、それぞれの振舞い、言葉使い全てが心地よく組織化されていたように感た。
 定刻、いよいよ開演! 「管楽器のファンファーレ」。横浜でのアンサンブルで聴いたあの美しい音色。大きな拍手と共に幕が上がり、整然と並ぶ子供たちの姿が現れた。細かく意図された打楽器の配置、扇のように舞台に広がる美しい曲線。暗譜をして田川先生の合図を待つ子供たち。音を出さずして新浜の存在感が広がっていました。

 第1部 ノリの良い曲が多いので大好きなゴフ・リチャーズの曲や各地のコンクールで良く耳にする「ロス・ロイ」、本年度、こども音楽コンクールで文部大臣奨励賞に輝いた、市川市立第六中が演奏した「スペードの女王」と何れも耳にしたことのある曲を新浜サウンドがどう奏でるかとても楽しみでした。結果はとても言葉になど出来るものではなく、ただ、涙が溢れ、ありがとうと言いたくなるような、とても素直な気持ちになった。

 第2部の前に 校長先生のあいさつ 先程、外で並んでいる時に自転車で登場し気さくに父兄や来場者に挨拶をしていた方だ。あいさつが始まり、校長先生に釘付けとなる、決まりきった挨拶ではなく、田川先生への労い、活動の素晴らしさ、地域や関係者への感謝の言葉を述べられ、学校全体がチームとして機能していることが分かる素晴らしい挨拶だった。

 第2部の演奏はパフォーマンスを交えた華やかな演奏。田川先生がコラムを連載しておられる「教育音楽の4月号」に体育館の利用制限によってパフォーマンスを縮小したと記載されていたので、どんなステージかと思いましたが、寒空のなか屋上で練習したとは思えない程の生き生きとした動きで会場全体が一対となり、とても楽しいステージでした。
 第3部 遂にプログラム最後の曲 本年度メインの「はてしなき大空への賛歌」
 田川先生がタクトを振り上げると、今までにない程の緊張感と静寂が会場全体を包み、1年間の集大成の演奏が始まった。子供たちの一人ひとりの顔を見ると、誰もが自信に満ちあふれた強い眼差しと、素直な目を兼ね備え最高の演奏が終った。

 アンコールの後の卒業生の一言ひとことが充実した活動を裏づけ、田川先生の人間づくりの素晴らしさと「人として」の大切さを感じました。
 子供たちが涙まみれで演奏した最後の演奏「TSUNAMI」必死で涙をこらえながら初めて見せたヨレヨレの子供らしい演奏、何だか大人になって失った何かを感じた。
 会場を後にする者は一様に言葉少なく余韻に浸りながらの帰宅のようでした。子供たちの素直な心から、沢山の事を学んだ年でした。新浜小の子供たちそして田川先生、本当にありがとうございました。


田川伸一郎 関連CD

未来へのファンファーレ2/大柏小学校吹奏楽部
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457689/492719

>> レポートインデックスページに戻る
吹奏楽マガジン バンドパワー
jasrac番号 吹奏楽マガジン バンドパワー