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明治学院大学吹奏楽部
第15回サマー・コンサート

日時:2004年6月26日(土)18:00開演
会場:鶴見会館
レポート:BP梅本

戸田顕氏のクラリネット5重奏「Clarinet Buskers」が絶品!
人気爆春?の予感

 昼間に上智大学吹奏楽研究会のサマー・コンサートに顔を出した後、その足で横浜市鶴見区にある鶴見会館へ。次は明治学院大学吹奏楽部のサマー・コンサート、これでこの日は1day2・・・我ながらタイトなスケジュールである。

 さて、会場に着くと皆さんまず初めに受付スタッフと顔を合わせることになると思いますが、明治学院大学スタッフの対応は最近行った演奏会の中でも最高レベルの気持ちよさでした。会場が無骨なところでしたが、彼らの笑顔で救われたという印象。ナイスです。

 ところが客席に入ると、ちょっと照明が暗く、妙に沈んだ雰囲気になっていた。そんな中、バンドトレーナーの戸田顕氏指揮による1部「シンフォニック・ステージ」の演奏が開始される。
 1曲目はポール・ラベンダーの「ファンファーレと祝典の賛歌」。客席照明が落ちきっていなかったため舞台上の照明も決して明るくは見えない状態だったが、その分を演奏で補うような輝かしい音を聴かせてくれた。

 続いては2004年コンクール課題曲の「吹奏楽のための『風之舞』」。そして自由曲の天野正道の「出エジプト記より」。正直、練習量が少なかったのか、2曲ともまだ演奏者に迷いがあるような、不完全燃焼な感じは否めない演奏だったのが少々残念だった。

 続いて2部のアンサンブル&ポップス・ステージ。
 1曲目は、クラリネット5重奏の「Clarinet Buskers」。この曲は戸田顕氏によって書き下ろされた新曲で、これが初演とのことだったが、核となるシンコペーションのリズムに印象的なメロディーが絡んでいく曲で、人気の出そうな予感。また、バス・クラリネットにとってはおいしいところ満載、独り占め!という感じ。ぜひ、クワイアでも聴いてみたい曲だ。しかし、せっかく素晴らしい演奏なのに舞台照明が1部よりも暗い・・・。

 2曲目のサクソフォーン4重奏による「スペイン」の後、<はっぴ>を着た木管5重奏が登場し、山本教生の「日本の歌」を演奏。照明が暗いので妙に下校時間ムード漂う感じになってしまったが、それはそれでハマっているのであった。

 この辺からサマコンぽくなってきた。続いてアンサンブルのトリを飾るのは1曲目とほぼ同じメンバーのクラリネット5重奏による「イタリア協奏曲 第1楽章」。さすがに頭とトリを努めるだけあって、上品で華麗な演奏。サウンドも良くまとまっていた。

 続いてはフルバンドに戻ってのポップス・ステージ、学生指揮者による1曲目は「メイン・ストリート・エレクトリカル・パレード」。ここから学生がMCをしたりして企画色が強くなってきたが、ステージを通してピンスポットが宙をさまよったり、笑える場面も・・・。ま、アマチュアのライブではよくあるハプニングということで・・・。

 続いてモリコーネの「ニューシネマパラダイス」でしっとりさせた後、演奏されたのはオリンピックイヤーということでジョンウィリアムズの「サモン・ザ・ヒーロー」。爽やかな音でプログラムを締めくくった。

 アンコールは、Tスクエアの「宝島」。サックスのソロ部分では、学生指揮者がそのまま指揮台のところでソロを吹くという凄まじい光景を目にしたが、サマコンの締めとしてはかなり面白かった。

 全体通して舞台進行に(?)的なところはあったものの、逆に演奏の方は6月という時期を考えるとなかなかしっかりしていた。
 後日談になりますが、1部で演奏された曲をコンクールで聴いた時は、本当に驚いた。「エッ、これがあの時と同じバンド!?」というぐらい、他のバンドでもなかなかお目にかかれないほどの成長を見せ、たくましく素晴らしい音を聴かせてくれたのだ。
 あの伸び方を見る限り、定期演奏会の頃には凄いバンドに成長しているのではないかな〜と今から楽しみにしている次第です。皆さんもぜひ1年間の成長ぶりを聴きに行きましょう!!

■明治学院大学吹奏楽部 第37回定期演奏会
 日時:2004年12月4日(土) 13:30開演
 会場:めぐろパーシモンホール


■さて今回は部長の青山君のコメント、
  さらには裏レポートもいただきました!

・・・・・バンドの「ウリ」を教えてください!

青山:明治学院大学吹奏楽部吹奏楽部の売りは何と言っても部員各人の“向上心”とその“ポテンシャル”、そして大学キャンパスの“練習環境”ですね。
 演奏のクオリティーはまだまだ伸びる余地は残されていますが、本番直前の伸びは脅威的なものがあります。また、バンドの規模は小さいながらも、よりダイナミックで完成度の高い演奏会をしようとする姿勢は演奏にも多少なり現れているのではないかと思います。
 そして本学の白金校舎にあります練習スタジオは、まだ建物ができて間もないということもあり、大変きれいです。スタジオの使用は厳しく管理されてはいますが、ほぼ大学の閉まる時間いっぱいまで使い放題で、練習もガンガンできます。横浜の戸塚校舎にはマーチングの練習にも使える割と大きな広場があり、常時コマも貼ってあり、天候にさえ許してもらえればマーチングの練習にも困りません。

・・・・・・定期演奏会の見どころは?

青山:昨年、バンド史上初のステージ・マーチング・ショウを行なったのですが、当日足を運んで頂いたお客様に大きな反響をいただきました。今年は“パイレーツ・オブ・カリビアン”をテーマに、曲も演技も昨年以上にレベルアップして臨みますので、期待しててください。

 また、3部では当部バンド・トレーナーであります戸田顕先生を指揮者に迎え“海の歌(R.ミッチェル作曲)”そして“海のオーロラ(天野正道作曲)”と“海”をテーマとした選曲となっています。多様な海の様相を曲から感じ取っていただきたいと思います。

 さらに、1部では当部音楽監督兼常任指揮者であります長瀬清正先生を指揮者に迎え、クラシック・アレンジの曲を演奏します。
 第37回定期演奏会は6月のサマー。コンサートより、さらにダイナミックかつハイクオリティ、そしてハイテンションな演奏会となることをお約束いたします!

・・・・・・定期演奏会への意気込みを語ってください。

青山:今回の定期演奏会は、全体的に演奏・演技により高いレベルが求めれ、昨年の反響があった分、今年はさらに完成度の高いパフォーマンスを要求されるというプレッシャーもあります。ですが、また観に来ていただいたお客様をビックリさせたい!という気持ちも同時に強く持っています。
 観客の皆様が、演奏会が終わって家に帰ってから「こんなすごい演奏を聴いた」とか、「こんなすごいの見た」とか、人に話したくて仕方がなくなるような演奏会を目指してこれから定期演奏会に向けて練習していきます!!


【明治学院大学吹奏楽部によるサマ・コン裏レポート】

 横浜市の鶴見会館にて行われた第15回サマー・コンサートですが、今回のコンサートでの一番の注目は2部アンサンブル・ステージにて演奏したクラリネット5重奏「クラリネットバスカーズ」でした。
 この曲は当部のバンド・トレーナーであります戸田顕先生に作曲していただき、今回のコンサートにて初演することとなりました(先日、楽譜の出版も決定しました)。初演ということは大変光栄なことで、演奏したクラリネット・パートのメンバーも大きなモチベーション・アップに繋がったこととと思います。
 しかしその反面、初めてこの「クラリネット・バスカーズ」が今回の演奏会で発表されるというプレッシャーも大きなものでした。本番で無事に初演できたことを部員一同光栄に思っております。

 また、1部で演奏しました「吹奏楽のための風之舞(福田洋介作曲)」と「出エジプト記(天野正道作曲)」は8月のコンクールでの演奏も予定していましたが、コンクールは意識せず、編成のバランスがとれていない中でいかにその曲の「味」を出すかで頭を抱えました。
 さらに3部のポップス・ステージは演奏以外にも、「メインストリートエレクトリカルパレード」では各々ディズニーに関連した「何か」をつけて演奏しましたが、演奏会当日までにディズニー・ストアへ自分の着ける「何か」を買いにゾロゾロ出向いたり、「サモン・ザ・ヒ−ロー」では譜面台に着ける国旗を作るために大学の授業休んで(本当は良くないですが)せっせと世界中の国旗を自分達で描いたりと、手作りそのものでした。

 演奏会全体を通して、演奏・運営にと課題は多々見つかりましたが、夏のコンクール、年末の定期演奏会へ確実に繋がる、収穫の多いコンサートでもありました。

※明治学院大学吹奏楽部の皆さん、青山部長、どうもありがとうございました!

【プログラム】

1部 シンフォニックステージ
・ファンファーレと祝典の賛歌/P.ラヴェンダー
・吹奏楽のための「風之舞」/福田洋介
・出エジプト記より/天野正道

2部 アンサンブル&ポップス・ステージ
・Clarinet Buskers/戸田顕
・スペイン/C.コリア
・日本の歌/山本教生
・イタリア協奏曲より第1楽章/J.S.バッハ
・メイン・ストリート・エレクトリカル・パレード/arr.佐藤俊彦
・ニュー・シネマ・パラダイス/A.モリコーネ&E.モリコーネ(arr.大島ミチル)
・サモン・ザ・ヒーロー/J.ウィリアムズ

アンコール
・宝島

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