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祝!兵庫県吹連七十周年記念プレイベント
ワシントン州立大学ウインドアンサンブル演奏会


日時:2004年3月25日
    13:30〜15:30
会場:神戸文化ホール
レポート:BP特派員N

◎演奏者と聴衆がホール全体を共有する・・・
まさに、そんな演奏会だった!

兵庫県吹奏楽連盟は創立70周年を記念して、ワシントン大学ウィンドオーケストラの方々を招待して、コンサートを行なった。
 前々から外国の吹奏楽団の演奏に興味があったが、チャンスがなくてなかなかいけなかった。だから今回の演奏会は人生で最初で最後のチャンスかもしれないっと思って、神戸公演(イベントは2回あって神戸でやる神戸公演と、姫路でやる姫路公演があった)のほうに旧友と行ったのである。

 さて、コンサートが始まったわけであるが、神戸公演にはゲストとして日本を代表する淀川工業高等学校吹奏楽部と滝川第二高等学校吹奏楽部の演奏も聴けた。実は私、淀高の演奏を聴くのも生まれて初めて。このコンサートに行ったもうひとつの理由である。
 さて、心待ちにしていた淀高の演奏、いい意味で期待を裏切ってくれた。ただ演奏するだけのコンサートよりもはるかに面白かった。
 個人個人の演奏技術も凡人の私にとっては超人的な上手さに思えたし、なによりも演奏者も観客も一体になって音を楽しめた本当の『音楽』にようやっと出会えた気がした。滝川第二高等学校も天下一品のマーチングを見せてくれた。
 2つの団体に言えることであるが迫力が違う。音の迫力もであるが、演奏者のテンションのレベルも違う。今まできれいな音楽ができればすごい楽団だと思っていたが、演奏者も、観客も一体となって楽しめる音楽は、すばらしいものだと悟った。

 さてさてさて・・・。メインのワシントン大学ウィンドオーケストラの演奏。
 次元の違いを思い知らされた。

 曲的には正直言って理解しにくいものが多かったが、その曲の意味する情景は鮮明に脳内で再現できた。
 課題曲1の「風之舞」も演奏された。正直言って今回ワシントン大学の演奏の中でこれを一番楽しみにしていた。唯一、これが知っている曲だったからでもあるが、日本人の血が騒ぐこの和風な曲を、アメリカの人はどう料理してくれるか楽しみだったのである。

 日本人はこの曲を江戸時代の町人文化たとえば元禄時代的に表現している感じがするのだが、この人たちは、個人的な感想では平安時代風に演奏しているように聴こえた。つまり、日本人は生き生きとして元禄、化政町人パワーあふれる演奏に対して、ワシントン大学の方々は丸く、やわらかく、歌うことを中心にした感じの平安の華麗さが感じられる演奏だった(・・・ように個人的に感じた)。

 プログラムの一番最後、マスランカ作曲の「シンフォニー第4番」は凄いとしか言いようがなかった。非常に長くて聴くのに疲れたこともあったが、いわゆる表現力というのか、そういうのがとにかく凄いのである。演奏を聴いていると、ホール全体がステージの音楽に吸い込まれて溶けて、融合した感じがしたのだ。

 本当に無意識のうちに音楽に自然的に集中してしまっていた。
 これでアマチュア・バンドというのだから凄い。

 以前にこれとおんなじ感覚を味わったことがある。
 去年(2003年)の兵庫県大会で某吹奏楽団の演奏を聴いたとき、ホール全体の空気をすべて振動させたような、ホールを完全に支配したような音楽が聴けた。
 演奏が終わったあとの聴衆の反応も凄かった。コンクールというとすこし緊張してしまうのだが、誰もが我を忘れて「ブラボー!」と叫んでいた。
 ずっと静かだった人も、むっつりしていた人も何か一言くらい声を発したに違いない。そんなことを思い出したのだった。

 今回のこのイベントで新しい音楽の考え方ををたくさん学んだ。
 そして、それらすべてに共通することは「演奏者と聴衆がホール全体を共有する」といったことだ。
 この学んだことをこれからの吹奏楽人生に生かせていけたらと思う。

 最後に、すばらしい演奏を届けてくれた、淀高、滝二、ワシントン大学の吹奏楽団の人たちに、『ブラボー!』
























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