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東京都立杉並高等学校吹奏楽部
創部30周年記念「第22回定期演奏会」

日時: 2004年3月24日(水) 18:30〜
場所:東京・中野ZERO大ホール
★30年前はたった8人で始まったバンドだったのに・・・
 数々のコンクールに出場することで、今ではその名が知られる都立杉並高校 吹奏楽部。しかし、30年前はたった8人で始まった…。今回の定期演奏会は「創部30周年」という節目を記念した内容でした。
 第2部のステージでは、その歴 史を振り返るべく、OBでもあ指揮者の五十嵐先生が現役のころまでさかのぼ り、当時のレパートリーを演奏していました。ステージでは、ヒップホップにハマル同年代の生徒に負けないくらいの見事なダンスの連続で、観客を魅了し ていました。
 対照的に、第1、第2部は「オリジナル作品」をじっくりと聴かせました。特に、第3部の「放射と瞑想パート2」(天野正道作曲)は、正確なアンサンブル と「おなかいっぱい」になりそうなたっぷりしたサウンドで、部員全員の調和 がよくとれたこの日一番の演奏でした。
 それだけでなく「天空に舞う6人の天使達」(フルート6重奏、同作曲)では、9連符などが連続する曲でしたが、こちらは個人の技量で観客を魅了しました。
 杉並高校はコンクールなどで知られる以前から、長年地元杉並区民の支持を受けてきており(評者も杉並区民)、地元の愛好者も多いのが特徴です。ホームグラウンドである杉並公会堂の立て替えが完成する(予定の)2年後まで、中野区に「間借り」生活が続きますが、今後とも、地元区民のためにいい演奏を聴かせてくれることを期待しています。
このサイトでもおなじみ、指揮者の五十嵐先生、お疲れさまでした(あ)。

(レポート:阿部K)

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★「音楽は素晴らしい」ということを教えてくれた演奏会

最初は硬い感じの曲から入ったが、第2部になると創部30周年ということもあり、踊りあり、手品あり、デコレーション・ケーキありと観客を大いにを楽しませてくれた。
  魔法使いの案内で、30年という重みをあっという間に紹介したのはさすがである。歴史のある吹奏楽部はたった8人から始まり、今は100人以上にもなった。
東京都では金賞を取りまくりのまさに「常勝軍団」である。

 感心したのは演奏の質の高さもさることながら、観客がこの吹奏楽部のことを良く知っていることにもある。
 冷たい雨の中、多くの観客が待ち続けたのにはこうした訳がある。途中からは大きなホールにもかかわらず、立って聴いている人までいた。

多くの人はこうした「身近な音楽」を求めている。多くの人は演奏に圧倒されたことだろう。そして、勉強しながら演奏活動をしている高校生に、「壮大な青春ドラマ」を見、聴くのだ。

 30年の活動には笑いあり、涙もあったことだろう。
3年生には「さよならコンサート」としての意味合いもあった。
観客がすがすがしい気持ちになれるのは、これが「終わり」ではなく、「始まり」であり、「途中」でしかないという点にある。

3年生は卒業する。しかしそれで終わりではない。まだ人生は続く。1年生も入ってくる。また大変な練習が待っている。そうしたドラマを観客は良く知っているのだ。
 最後は涙、涙だった。こちらまで泣いた。

  この演奏会は「音楽は素晴らしい」ということを我々観客にも教えてくれた。大変貴重な2時間ほどの演奏は、そう簡単には体験できないだろう。
 貴重な時間を与えてくれた人に感謝する。どうもありがとう!
 この演奏会を私は忘れない。次がまた楽しみだ。

(レポート:佐藤R)


<プログラム>

【1部】
・セレモニアル・マーチ:坂井貴祐
・祈りの旅:北爪道夫
・ウインドアンサンブルのための幻想曲「不思議な旅」より
 第3楽章「夢で見た島」、第4楽章「褐色の大地」:小長谷宗一
・コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディー
 :パトリック・ウィリアムズ

【2部】
Remember of Suginami highschool Wind Orchestra
〜30th Annoversary Concert〜

【3部】
・ミュージカル「ミス・サイゴン」より
 序曲、我が心の夢、サイゴンの陥落、今がこのとき:C.M.シェ-ンベルグ
・1995.1.17 阪神淡路大震災へのオマージュ「おほなゐ」
・天空に舞う6人の天使達(フルート六重奏/委嘱作品):天野正道、
・放射と瞑想パート2:天野正道、他

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